もう悩まない!イタリア旅行7月・夏の服装はこれ!
- イタリア在住20年の現地ガイドです。イタリア旅行を予定されている皆さんに、気温を見ただけでは分からない、実際のところをお知らせし、持参洋服の実践アドバイスを差し上げます。
7月の天気
イタリアの7月は全体的にイメージするならば、日本の夏と同じような気温と思っていただいていいでしょう。
イタリアでも、7月、8月は夏の中でも一番暑い月で、統計的には7月が一年の中で一番暑い月です。7月後半は、時々思わぬ猛暑が訪れる時期でもあります。
一番初めに、日本の気温と降水量と、イタリアの各地のものを比べてみましょう。
イタリア各地と東京の7月の気候を比較
最高気温 | 最低気温 | 降水量 | |
---|---|---|---|
東京 | 29℃ | 22℃ | 153 ㎜ |
ミラノ | 29℃ | 20℃ | 62 ㎜ |
ベネチア | 25℃ | 16℃ | 78 ㎜ |
フィレンツェ | 30.5℃ | 18℃ | 43 ㎜ |
ローマ | 31.5℃ | 17℃ | 21 ㎜ |
パレルモ | 30℃ | 20℃ | 5 ㎜ |
最高気温は、東京とイタリア各地を比較しても大体同じようですね。実際の気温は南イタリアのほうが少し高いくらい。 イタリア全土をみても、最高気温、最低気温にそれほど大差はないので、アルプスなどの山岳地帯を除いて、訪問する都市によって服装を変える必要はありません。
最低気温は、日本より下がりますので、過ごしやすくなります。
と言ってもこの時期は、日中と比べて過ごしやすい、ということで上着が必要なくらいに寒くなることはありません。
ですので、イタリア人の多くは「夏の夕涼みのお散歩」として夜に出かけて楽しむわけですね。
本当に安定している気候なので、雨が少ないのが旅行者にとって嬉しいことですね。
特にローマ以南の南イタリアでは、雨が殆ど降りません。
イタリア人のバカンス客が皆南イタリアへ足を運ぶのも納得ですね。
北イタリアも基本的には雨はほとんど降りません。時々午後に夕立があったりするので、そのために降水量が南と比べて若干高い程度です。
傘は思い切ってもっていかなくてもいいかも!
年間を通して言えることですが、日本と大きく違うのは乾燥しているという事です。
日本の夏は蒸し暑くてエアコンなしでは過ごせませんが、イタリアは乾燥した気候で日本ほど蒸し暑くないので、
暑いときでも日陰に入れば一息つけますし、屋内もひんやりします。
ミラノやフィレンツェなどの内陸部では、海岸線の都市に比べて蒸し暑いと言いますが、日本の比ではありません。
データをみると、最高気温の平均は30度前後ですが、日によっては35-40度の最高気温になる時もあります。暑さ対策はしっかりしましょう。
乾燥しているので、日本から来た友人は「日本にいる時より喉が渇く」と言っていました。お水も携帯しておくとよいですね。
7月の服装は?
イタリアの街角の服装をチェックしてみましょう
それでは、イタリアの一般の人たちは、7月だとどんな服装をしてるのかしら? 日本と同じように真夏の服装でOKですか?
7月の街角の様子を見てみましょう。
やはり街中の服装も、日本の真夏の服装と同じ感じですね。
女性は袖なしやタンクトップの人も多いです。
男性も7月の真夏になると、半分くらいの人は短パンを履いているのが見受けられます。
とにかく軽装ですね。
何をもっていけばよい?
イタリア旅行に持っていく洋服は、7月の真夏の場合は、半袖は袖なしのトップス(シャツ)と、風通しのよいパンツやスカートが良いでしょう。
基本的には、日本で着ている真夏の服装と同じでよいでしょう。
観光するのに過ごしやすい服装でまとめてください。
長袖は要りませんが、飛行機の機内での冷房対策のために、薄手のシャツかカーディガンのようなものがあると便利です。
ただ、建物の中の冷房が効きすぎることはあまりないので、旅行中に長袖が必要になることはほぼないでしょう。
7月は、日差しがとても強い時期です。帽子やサングラスがあると外を多く歩く観光に便利です。
靴はもちろん歩きやすい靴。サンダルでももちろんOKです。
この時期は肌が露出していることが多いので、教会の見学の際は注意してください。
特に入場制限の厳しいローマのサンピエトロ寺院やベネチアのサンマルコ寺院では、袖なし、タンクトップ、短パン、ミニスカートでは入場することが出来ません。
予め半袖、丈の長いスカートかズボンを履いてお出かけするか、肌を隠すストールがあれば役立ちます。
それでないと、教会前で売っているスカーフで、即席スカートを作る羽目になるので注意してくださいね。
女性の7月の服装の一例
ミセスの7月の服装の一例
男性の7月の服装の一例
レストランへは何を着ていく?
少し良いレストラン、エレガントなレストランへお食事にお出かけの場合は、服装にも気を配りたいもの。
ただ、夏場、特に男性は、ジャケットを着るには暑いし、革靴は履いていくべきなのか、どこまで洋服を整えるべきなのか、悩めるところかと思います。
厳密なドレスコードがあるところ以外は、ネクタイをする必要はないですし(最近はもっぱらノーネクタイですものね)、ジャケットも着て行かなくてよいかと思います。
シャツとパンツで、カジュアルでもきちんとしたイメージを与えればOKです。
下の写真のような服装が一例です。
男性は、シャツ、それも長袖のシャツがきちんとしたイメージを与えます。暑ければ長袖を少し折って着る形で。 ジャケットを着たい方はもちろんOKですが、暑いときはなくても大丈夫です。
靴は革靴、または夏場はモカシンのような靴でもよいですね。
女性は意外と簡単です。ワンピースやシックな感じのパンツとブラウスでも良いです。
まとめ
- 基本は、日本の真夏の服装でOK
- 風通しがよく動きやすい洋服がベスト
- 7月は日差しがつよいので、帽子やサングラスを必要に応じて活用
- きちんとしたレストランへお出かけの予定の場合は、エレガントな洋服も用意。
- 教会見学のために長いズボンやスカートも一枚用意
- 徒歩観光が多いので歩きやすい靴を持参