イタリア関連記事を読み返してイタリア文化を探る

イタリア関連記事を読み返してイタリア文化を探る


最近のはてなブックマークでのイタリア関連ページをコメント付で紹介しておこうかと思い、記事を書いてみました。
イタリアに関する注目記事を読みながら、イタリア文化について考えて見ましょう。

【外信コラム】イタリア便り 怠け者の国?日本

記事をまとめると
「イタリアの祝日は7日に対し日本は倍以上の15日もある。連休もイタリアと比べれば日本はかなり多い。
更にハッピーマンデー制度まで作り、祝日を乱造し、日本人を怠け者にした。」
という内容。

この記事には様々な反論が上がったが、やはりその反論のほうが正しそうです。

第一の問題点は、勤労家か否かを、年間の祝日のみで判断するのはかなり大胆すぎる。
怠け者かどうかを判断する一番簡単な方法は、
年間労働時間の比較です。

イタリア  年間労働時間  1,350時間
日本    年間労働時間  2,450時間

会社の夏休みを取れば:
イタリア  最低21日・最大42日
日本  平均5日

(プレジデント2007/12より)

と労働時間の格差は歴然としています。

そしてイタリアでは残業の習慣はないのです!
イタリアの法律では、被雇用者の週40時間以上の労働が認められておらず、
これに違反すれば、当然雇用主は告訴、多大の損害賠償を支払わないといけない羽目に陥ります。
その為、雇用主は率先して残業を避けるわけです。
日本でも労働基準法では労働時間が週40時間に制限されている訳ですが、割増賃金を払う事で時間外労働も可能。という逃げ道があるため、雇用主のほうも労働時間にさほどピリピリしなくなります。

更に日本の「サービス残業」という制度!
これは数字には表れないものの、表れるとしたら日本の労働時間を大幅に増加させるでしょう。
残業まではしないものの、時間に仕事が終了してから、帰り支度・片づけをして帰宅する日本人とは逆に、
イタリアは、スーパーマーケットではお客を時間前に追い払い始め、時間きっかりに終わりにできるように身支度をしているのです。
この感覚の差!お客や他の人がどう思おうとあまり気にしない、まず自分。というのもイタリア人の性格です。

イタリアは長期有給休暇が義務です! 日本でも年間有給休暇は10日~20日と労働基準法で定められていますが、なかなか全日消化できている人はいないでしょう。
一方イタリアでは有給休暇は最低21日間連続ですので、皆夏休みにまとめてどーんと消化します。
これでイタリアのバカンスが成り立つわけですね。
そのほか、風邪で休んだ場合もこの年休とは別に医師の診断書を添えれば、年休とは別に有給休暇がもらえたりと、休みに関してはしっかり法律が守ってくれています。
そして、これもイタリア人と日本人の性格・文化の差から来ますが、休みを消化・取得するにも「他の人がどう思おうと気にしない。まず自分」という気質から成り立っています。

またイタリアにも勝手に大型連休!の習慣があります。
イタリア語ではそれを「ポンテ(橋)」と呼びますが、これは“前後の祝日・休日に橋をかける形で連休にする”という意味です。
祝日が木曜日の場合、金曜日を休みにして4連休にするならまだかわいいものの、水曜が祝日だと月、火、木、金を休みにして9連休にまでしてしまう大胆な人もいます。
ということで、国民の祝日が1日でもあれば、殆どこのような形で「ポンテ」になってしまうので、
復活祭時期(3月末~4月上旬)、4月末~5月始め、10月末~11月始め、と年に4~5回は日本のゴールデンウィークのように連休が発生するのです。

という訳で、様々な観点から見て、
「イタリアより日本のほうが国民の祝日が多い⇒イタリア人より日本人のほうが働いていない。」
という理論は成り立たないのですね。

それよりも労働時間や祝日の取り方に対して、「まず自分主義」か「周りの目を気にする」かという両者の性格の違いを改めて感じる機会を与えてくれた記事でした。


引きこもり、イタリアで急増…「昼は寝て、夜に冷蔵庫をあさり、インターネットと漫画だけの生活」

おしゃべり好きで、交際好き、明るい性格のイメージがあるイタリア人に、「引きこもり」の若者が急増しているというのが、驚き!
というのが多くの人が抱く第一印象でしょう。

イタリア人と言っても千差万別ですし、地域によって性格がだいぶ変わるのもイタリアの特徴です。
地域のみで言えば、おしゃべり好き、明るく陽気、と言う性格はナポリ地方のイタリア人の性格の特徴と言えるでしょう。
イタリア人でも山岳地方の人々は比較的無口な人も多いですし、ミラノのように大都市の人々は他の国の大都市の人々に共通して、少し冷たい印象の人が多いです。
エミリアロマーニャ地方の人々は社交性に溢れ、マルケ州の人々はなんとなく曖昧な性格。など、元々一つの国でなかったイタリアは文化、習慣が異なるのと同様、性格も州・地域によって様々です。

ただイタリア人は、日本人と異なり、他人の目を気にしすぎることも少なく、アウトサイダーになったとしても、十分社会で暮らしていける環境があるため、引きこもりの現象は日本よりは起こりにくい事は事実ですね。
一方日本人の「周りの目を気にする性格」「他の人と同じでいないといけないという観念」は、学校でグループの関係を築けない子供に、社会から離れ引きこもりの現象を起こしやすくさせていると思います。

しかしながら「引きこもり」の若者が急増しているのは、日本だから、イタリアだから、ということではなく、世界中の現代社会に共通する問題なのでしょう。
世間ではインターネット、メール、チャットが流行り、人と人が触れ合うコミュニケーションの場が少なくなってしまいました。
顔が見えない、冷たい、短い文章のやりとりが続き、感情をうまく表現できない人々が増えたのは確かです。
友達を見つける場所も減りました。イタリアでも安全性の問題から、小さい子供は親の監視なしでは公園でも遊ばなくなり、学校、習い事、自宅、の親の車での往復で、昔は広場(ピアッツァ)で人々が集い、おしゃべりに時間を費やしていたものの、今では道端で友達と遊ぶ事も難しくなってしまいました。
イタリアでも共働きで忙しい両親は、親の都合がよいように子供に何でも与えてしまいます。
過保護というか、我侭な自分本位の子供が育つのもやむをえない状況でしょう。ビデオゲームやテレビを与えておけば、とりあえず子供は親の手を焼かせずに黙っていますから。

イタリアの昔ながらのよき文化がなくなり、日本と同様、現代社会の引きこもりの問題が浮かび上がってきたという訳です。

イタリア人「日本で目にするようなベーコン&クリームのカルボナーラは邪道」

日本のイタリア料理店についての談義は意見が分かれるところです。
日本人にしてみれば、「本場のイタリア料理を日本で味わいたい!」という希望から、イタリアで作られているレシピ・メニューをそのまま日本のレストランでも紹介するべきです。
一方、売れる商品を考えるのであれば、アイデアを凝らし、世間に受けるメニューにしなければなりません。

クリームカルボナーラと同様に「これはおかしいメニュー」がイタリアにもありました。
イタリアでは、殆どの中華料理レストランに行くと、焼きそばの麺にスパゲディが使われています。
どうにもおかしいですが、イタリア人には馴染みがあるのでしょう。

イタリアにはない、日本独特のイタリア料理といえば

  • 上記リンクで触れた生クリームたっぷりのカルボナーラ(本場は豚バラ肉の塩漬け、チーズと卵のみ)
  • スープがたっぷりのスープパスタ
  • 明太子パスタや納豆バスタ、カレーパスタなどのアレンジパスタ(当然ですが)
  • ドレッシングで食べるサラダスパゲディ
  • ナポリタンスパゲディ(ケチャップで炒めた喫茶店の定番だったナポリタンも今ではなかなか見かけないですね)
  • ドレッシングのかかったサラダ(イタリアでは通常サラダの味付けは、テーブルにおいてあるオリーブオイル、酢、塩、胡椒を使い自分でする)

一時期のイタリアン料理ブームから、本場・専門店が増え、日本のイタリア料理も大分本場のものに近づいてきましたが、専門店で追求する本場の味と、ファミレスやコンビニで展開されるアイデアイタリア料理と、分かれるところです。
もちろん個人的には、「日本にいながら本場の料理が食べてみたい。」と言う思いが強いので、日本人の口に合う様にアレンジをしないメニューが好みです。

イタリアでピザの「自動製造販売機」が登場へ

これは難しい!

まずは自動販売機という制度。イタリアにはなかなか浸透しないのが現状です。
ジュースもタバコも、道路上には自動販売機というものが見当たりません。
というのは盗難が多く、中の現金を盗まれたり、あっさり自動販売機ごと盗まれてしまうからです。
ですので、道端に放置しておく事は、金庫を置いているようなものなので危険すぎてできません。
なので、日本の感覚での自動販売機の利用は×。
ただ人の管理が行き届くところならO.K.でしょう。
たとえば、ショッピングセンター、駅、空港、社員食堂?など。

第二の問題は、自動販売機の管理面について。
駅の券売機や公衆電話さえ故障して使えないものが頻繁にあるイタリアで、どれだけ新鮮な素材を保ち(なんといってもこのピッツァ自動販売機は野菜やトマトソースを載せてその場で作る販売機なのです)、故障しないように管理できるか、
イタリア人の性格から考えるとかなり難しいものがあるが、これも企業努力によるでしょう。

日本に輸出するのはどうでしょう?
新しい物好きな日本人ならきっと受けると思うのです。
なんといっても自動販売機の中が覗けて、実際にピッツァが作っている様子も見られるというから、日本人にもきっと楽しいはず。
コンビニ代わりに、ピッツァ自動販売機で夜食!なんていうのも楽しい!