ベネチアがアクアアルタで冠水!

2009年12月1日ベネチアはアクアアルタに見舞われ、水位は131センチまで達し、街の45%が水没した。

ベネチアのアクアアルタ

アクア・アルタとはベネチア特有の高潮現象のこと。
潮の干満に低気圧の到来等で起こる気圧の変化が重なり海面が増すと、海抜の低いベネチアの街は水没してしまう。
足首から膝下まで海水が達し、ベネチアの低い地区では床下浸水が起こる。

ベネチアでは、低気圧、潮の満ち引き等の条件が重なると起こるこの高潮現象は、毎年12月~3月頃の時期に、時々見られる恒例行事のようになっている。
近年は地球温暖化が原因で水没することも若干頻繁になっていて、昨年の同時期には水位は最高の156センチまで達した。

住人はすっかり慣れている為、長靴を履き街を歩くか、あきらめて家でのんびりしている。
サンマルコ広場近くのメインストリートには橋げたが作られ、住民や観光客も橋げたの上を通路がわりに歩くことができる。
通常は午前中で潮は引き、午後は潮が引いた後のお掃除等の片付けに追われることが多い。ベネチアへ訪れる観光客も、ベネチアのアクアアルタに関してはそれほど心配する必要はないと言える。
ゴンドラもアクアアルタの時は運行禁止。

観光には若干不便だが、むしろ珍しい水没したベネチアを見ることができると、イタリア人のように状況に合わせて楽しむのがよいだろう。

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