トスカーナ&ウンブリア記

イタリアのトスカーナ・ウンブリア地方に行ってきました。
この頃、この地方に滞在しながら小都市巡りをしたい!とご希望の方も増えてきましたので、足を運びました。
いいものを見つけたら、是非ツアーでもご紹介していきたいと思ってます。モデルプランも作成しましたので是非ご参考にして下さい。
まず拠点とする街として、のんびり楽しめるところトラジメーノ湖に注目してみました。

トラジメーノ湖

トラジメーノ湖地図

トラジメーノ湖ってご存知ですか?
イタリアで湖というと、どうしても北部のコモ湖、ガルダ湖などを想像しがちですが、もちろん中部にも湖はあります。その北部の湖は半島外にあると考えて、半島の中で一番大きな湖がこのトラジメーノ湖です。
ちょうどイタリアでゴールデンウィークのようなこの時期(4月25日と5月1日が祝日のため)イタリア人やドイツ人などの外国人で賑わっていました。
(さすがに日本人は見かけませんでした。)

トラジメーノ湖風景
写真はトラジメーノ湖畔風景

湖のほとりに小さな街が点在するのですが、今回泊まったのはPASSIGNANO(パッシニャーノ)という小さな街でした。街は小さく30分で一周出来そうな感じ。
でも湖のほとりをのんびりジェラートでも食べながら散歩するのはなんとも言えず幸せな時です。そしてレストランもあり、丘の上を上がると城塞もあります。まだ水着になるには早いけど、イタリアの強い日差しがバカンス気分を盛り上げてくれました。

パッセニャーノの城塞
左写真はパッセニャーノの城塞

湖ならではの美味しいものも発見!
湖のほとりにはセンスのよいレストランが何軒かあり、その中の一軒「DaFranco」で食事をしました。
初めて食べたのが湖のパスタ。つまりうなぎのパスタです。
イタリア人もうなぎを食べるのはご存知ですか?柔らかい身が程よくパスタと絡まって絶品でした。これは初めての味です。
オリーブオイルとニンニク、ハーブでマリネされたタコのサラダも香りがよくお気に入りです。
トラジメーノ湖ってちょっとしたリゾートでありながら、回りにはたくさん観光地が点在していて、小都市巡りのツアーの拠点としてはいいかも!意外と穴場かも。。。
それでは周りにはどんな街があるかご紹介しましょう!

コルトーナ

コルトーナ広場
上写真はコルトーナ。時計台の市庁舎も可愛らしい

トラジメーノ湖から車で20分程度北へ進むと丘の上にコルトーナの街が見えてきます。丘の上の駐車場に車を止めるとそこから先の城壁内は徒歩での散策です。中世のこじんまりとした町並みは、お菓子でできたようなそんな印象を受けました。
初夏というのに夏のような日差しが照りつけ、喉が乾いた私は、街の八百屋さんで手に入れたぶどうをぱくぱく食べつつお散歩をしました。

アレッツォ

その後はアレッツォです。何度か訪れたことはありますが、あの「ビューティフルライフ」の舞台となったので今一度訪れ、映画のシーンを思い出したいと思っていました。
自転車で駆け抜ける道は?、広場は?、なんて回想しつつ旧市街を散策。
中心の広場はアンティーク市や年に1度パリオというお祭りが行われるところ。その時期に合わせて来ても楽しそう!

ペルージャ

ここも湖からは車でやはり20~30分程度。
一時期中田で有名になった街ですが、ここも中世の街として素晴らしいところです。もちろんコルトーナより大きく(州都なので)賑やかです。
2000年以上前のエトルリア文化、そして中世の文化が混在するところです。

アッシジ

ペルージャより更に20分ほど進むとアッシジがあります。うっすらとピンクがかったこの地方の石で作られた建物のため、街全体がその色に染まっているよう。
アメリカのシアトルをエメラルドシティーというならばここアッシジはまさにピンクシティ。でもシティというにはのどかすぎるので、ピンクタウンがいいかな?
そんな軽々しそうな名前を勝手につけつつも、ここは聖フランチェスコの聖地のため、大聖堂内のジョットの絵を見て粛々とした気持ちになり、また旧城塞から美しいパノラマを見て晴れ晴れした気持ちになるのでした。
観光地のためたくさんの人はいるのですが、ちょっと脇道をそれると石畳の静かな住宅街。絵も描けないのにスケッチしたくなります。

アッシジのレストラン
アッシジレストラン内。

お勧めのレストランみつけました。
町中は観光客向けのレストランが多いので、やはり穴場は少し外れたところ。
アッシジの脇の丘を車で昇っていくと、一軒家のレストランがあります。
緑が多い別荘風で、高台なので眼下にはウンブリアのパノラマが広がります。
今回は天気もよいので外のテーブルで食べましたが、中の内装も石造りで素敵。
頂いたメニューは(それまでパスタの食べ過ぎでしたので、今回はメインと添え物をチョイスしました)兎のグリル・ブロッコリーとオイスターソース・トリュフ添え、そして野菜のグリル。食前酒にシャンパンがつきそれに白ワインをあわせて頼みました。
この地方はトリュフの特産地。トリュフに目のない私はメニューに見付けると必ず頼むのです。
うさぎのお肉も柔らかく絶品でした。
野菜のグリルも大きなおさらに色とりどりの野菜ときのこが品よく盛られ、バルサミコ酢をかけて食べると野菜の甘さとマッチして最高。
デザートのチョコレートムースはこれまた大きなお皿にソースが芸術的に飾られているのとそのコクのあるチョコレートの味に頷いてしまいました。
弊社ツアーでもご案内したいお勧めのレストランです。

その他、街並みが美しいグッビオ、大聖堂で有名なオルヴィエート、キャンティのワイナリー巡りなど見所は尽きません。お好みにあわせて観光都市をチョイスすれば良いと思います。

アグリツーリズモ

さて、最後の締めとして、田舎ならでは、のアグリツーリズモをご紹介します。
トラジメーノ湖湖畔の丘を登りきったところにそのカーサノーヴァはありました。門をくぐるとすてきなお庭とプール、馬も2頭いました。
なんといってもお庭から眼下に広がる湖の景色が絶景です。着いた時はちょうど夕暮れ時で湖の向こうに夕日が落ちる姿が望めました。

アグリツーリズモ外観
アグリツーリズモからの景色
アグリツーリズモ・カサノヴァ。お庭からは湖と夕焼けが…

部屋はキッチンつき。買ってきたワインやチーズでわいわい食べるのもよさそう。
でなければマンマの家庭料理、手作りパスタを食堂で。私はもちろんマンマの味を試食。
イタリア人、ドイツ人、そして私達がいてマンマも大忙しみたい。「夫はポテトしかつくんないのよ。後は全部私よ。」なんて愚痴を言いつつてきぱきと働いてました。
のんびりタイプが苦手な日本人には、欧米人のように3泊も4泊も、というと飽きてしまわれるのが傾向なので、アグリツーリズモ体験として1泊だけするのがよさそう。
翌朝のんびりと朝食を取った後、車で帰路に着きました。

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