チンクエテッレ近郊のおすすめの街々を紹介!

イタリアのリゾート地というと、私達日本人観光客がまず思い浮かべるのは、カプリやアマルフィ海岸のある南イタリア方面ではないでしょうか?
もしくは、シチリア島ののタオルミーナ?
どちらもおすすめですが、実はイタリアにはまだまだ素敵なリゾート地があるのです。そこで今回は「チンクエテッレに代表されるイタリアン・リヴィエラ」をご紹介します。
まだまだ、日本人にとっては未開拓地域です。
ですが、このチンクエテッレ&リヴィエラ海岸は、他のリゾート地にも負けないほど、それはそれは美しくて楽しめる場所なのです。
チンクエテッレは次のページで詳しくご案内しますので、このページでは、チンクエテッレ近郊にあるおすすめの街々を詳しくご紹介します!
ポルトフィーノ

ポルトフィーノってどんなところ?
- リヴィエラ海岸で一番有名な所。リヴィエラ海岸の観光では外せないところです。
- 世界中のセレブが集まる隠れ家リゾート地。
- それだけに物価が高いので、宿泊するには出費が大きい。
- ちょっとしたハイキングも楽しめちゃう。
ポルトフィーノは、VIPが別荘を持つところとしても知られている優雅なリゾート地です。
カラフルな街並み、おしゃれなお店やレストランを見ながら、港町を散策するだけで素敵な気分にさせてくれるところです。
さて、ポルトフィーノに来て絶対外せない事といえば、
あの「絵葉書に出てくる高台からのポルトフィーノの眺め!」
優雅な気分で散策して、絶景のパノラマを独り占めする!
これが、ポルトフィーノでの過ごし方です。
ポルトフィーノへの行き方
- ●電車
正確にはポルトフィーノには駅がないため、最寄りの駅まで電車で行き、その後、専用車、タクシー、市バス、船、徒歩のいずれかで行くことになります。
最寄りの駅はサンタマルゲリータリグレです。 - ●市バス
サンタマルゲリータからポルトフィーノへ向かうのに、バスは一番早く、お安い方法です。
サンタマルゲリータ駅前から15分間隔で82番のバスが出ています。
サンタマルゲリータ駅前が始発で、ポルトフィーノが終点なので、非常にわかりやすいです。
料金は片道3€、往復5€。
サンタマルゲリータ駅⇔ポルトフィーノ 市バス時刻表 - ●船
サンタマルゲリータ駅を降りて500m(徒歩7分)のところにある港まで徒歩にて行くと、ポルトフィーノ行の船が出ています。
この1番線の船は1時間おきに、ラパッロ~サンタマルゲリータリグレ~ポルトフィーノ~サンフルットーゾを往復しています。
そのため、ラパッロから直接船でポルトフィーノへ行くことも可能です。
ラパッロ~ポルトフィーノは、所要時間30分 料金は、片道10€、往復16€
サンタマルゲリータリグレ~ポルトフィーノは、所要時間15分 料金は、片道8€、往復13€
バスよりは料金が高めですが、きれいな景色を海から眺めながらの小旅行は忘れがたい思い出になるはず!
ちなみに11月~2月は船が運休しますので、ご注意下さい。
ポルトフィーノ行 船時刻表 - ●徒歩
お散歩好きな方は、サンタマルゲリータリグレからポルトフィーノまで徒歩にて行くこともできます。
ポルトフィーノまでは5キロで約1時間の道のり。
左手に海を見つつ、そして右手には時折美しい邸宅を見ながら、海沿いの遊歩道を進んでいきます。
3.5キロほど進むと、美しいパラッジ湾にたどり着きます。
ここからは PASSEGGIATA DI BACI (キスの遊歩道)と呼ばれる散歩道を進んでいきます。
緑に囲まれた遊歩道からは、絶景パノラマが目白押しで、20分であっという間にポルトフィーノに到着します。
道は勾配がほとんどないので、楽にお散歩が出来ます。
実はチンクエテッレの遊歩道よりおすすめなので、時間がある方は是非試してみてくださいね!
ポルトフィーノで何をする?
まずはピアッツェッタを散策

ポルトフィーノに着いたらまず目にするのがこの町の中心のピアッツェッタ(小さな広場の意味)。
高級ヨットが並ぶ小さな港にあり、背後はカラフルな建物に囲まれ、ブティックやおしゃれなレストランが立ち並ぶところ。
カフェでゆっくりしながら、優雅な雰囲気に包まれるのもおすすめです。
絶景を見に行きましょう!
広場から港を正面に見て、右奥からSALITA SAN GIORGIO 通りを登り、サンジョルジョ教会へ向かいましょう。
10分ほどで、サンジョルジョ教会にたどり着き、教会の右手からはポルトフィーノの絶景が望めます。
ここからも「まさにポルトフィーノ!」という絶景が楽しめます。
ブラウン城の入場料は一人5€掛かります。
入場無料のサンジョルジョ教会だけでも良いけれど、ポルトフィーノの全体像は、ブラウン城からのほうが若干良く眺められることもあるので、せっかくなので5€を払って入場してみましょう。
ブラウン城をでて、さらに進んでいくと、最後に辿り着くのが、FARO DI PORTOFINO (ポルトフィーノ灯台)です。
ここまで歩いて、徒歩20分程度。灯台には、ラウンジバーがあるので、足休めも兼ねて、コーヒーやカクテルを飲みながら、パノラマを楽しんでも良いですね。
サンタマルゲリータリグレ

サンタマルゲリータリグレってどんなところ?
- リヴィエラ海岸の中でも有名なリゾート地。
- 交通の便が良いのでチンクエテッレ観光やポルトフィーノ観光などの拠点に出来る。
サンタマルゲリータリグレは、透き通った青い海に囲まれた上品なリゾート地として知られています。
列車、バス、船の交通網が整っていることから、ラパッロと共に、リヴィエラ海岸の観光の拠点としても持ってこいです。
郊外に行かない余った時間は、旧市街を散策したり、お店を覗いたり、海でのんびりしたり、過ごし方は色々です。
サンタマルゲリータリグレへの行き方
- ●電車
ジェノヴァから特急(インターシティ)で30分。
フィレンツェからも近そうだけど、直通はなく、ピサ乗り換えで3時間強。
おすすめはミラノから。特急(インターシティ)で乗り換えなし、2時間でサンタマルゲリータリグレへ到着します。 - ●車
専用車の場合は、費用は少し嵩みますが、時間は節約できます。
ジェノヴァからサンタマルゲリータまでは、車で30分。
ミラノからは車で2時間。
フィレンツェからは車で2.5時間です。
サンタマルゲリータリグレで何をする?
旧市街を散策

サンタマルゲリータの街は、散策が楽しいところ。
中心には、ブティックやお土産のお店などたくさんあるので、ウィンドーショッピングをしたり、広場のカフェで休憩するのもよし。
散策の際は、是非建築物にも注目して下いね。
パステル調のカラフルな建物は、ひとつひとつがケーキのようにかわいらしくデコレーションをされていて、とても芸術的です。
ヴィッラ・ドゥラッツォに行ってみよう
街の中心の少し高台には、17世紀にジェノヴァの名門貴族であるドゥラッツォ家の別荘として建てられたヴィッラ・ドゥラッツォがあります。
港から階段を昇っていくと美しい赤い壁のお屋敷があります。
館内は美しい調度品が施されていて、当時の優雅な生活が伺えます。
館内を見学するには、入場料5.5€が掛かりますので、邸宅見学にあまり興味のない方は、無料の庭園のお散歩だけでもしてみましょう。
彫刻や池などがあるイタリア式庭園のテラスからはティグリオ湾の美しいパノラマを見ることができますので、ここをお散歩するだけでも行く価値があります。
海沿いの散策
サンタマルゲリータリグレでの楽しみの一つは、きれいな海を見ながらの散策。
ポルトフィーノの項目でも触れたように、ラパッロからサンタマルゲリータを通りポルトフィーノまでの遊歩道は、passeggiata dei baci (パッセッジャータ・ディ・バーチ)と呼ばれていて、素敵なパノラマを見ながらお散歩が出来るところです。
サンタマルゲリータ街の中心から出発し、海沿いの公園を通り、サンタマルゲリータリグレ城、魚市場のあるあたりまで遊歩道でお散歩を楽しめます。10分程度の散策です。
もちろんお時間のある方は、さらに遊歩道を進んで、パラッジ湾まで足を延ばしてください。
街の中心から3キロ40分の平坦な遊歩道です。
サンタマルゲリータリグレでどこに泊まる?おすすめホテル
おすすめは中心地よりも、少し高台になる場所です。
駅からアクセスは坂道を少々登る位置になりますが、駅へはもちろん、中心地にも徒歩にてすぐに行くことができますので、
立地は問題なしです。
その上、眺めも良く、中心地の雑音からは遠くなるため、落ち着いて滞在をすることができます。
そんな場所のおすすめ4星ホテルをご紹介。
■■ホテル・コンチネンタル■■
駅から徒歩5~10分、中心地へも徒歩にて約10分と立地は抜群。
お部屋は道路側と海側があります。料金は高くなっても絶対に海の見えるお部屋がお勧めです。
お部屋のバルコニーやテラスから、時間を気にすることなく、海やサンタマルゲリータの街並みを見ながら過ごすのも、極上の休日の過ごし方です。





サンタ・マルゲリータ・リグレは、ポルトフィーノの高級リゾートと比べて、比較的リーズナブルに泊まることが出来るリゾート地です。ゆっくり楽しんでください。
カモッリ

カモッリってどんなところ?
- 小さいながら、雰囲気たっぷりの美しい村。
- 船での観光、列車での観光、色々楽しめる!
- チンクエテッレへの直通列車がないので、チンクエテッレ観光の拠点としては少し不向き
カモッリは、あまり日本人観光客には知られていないところですが、イタリアン・リヴィエラの中でも、とってもおすすめの街です。
カラフルな家並みや、のどかな雰囲気の港を見ながら、心地よい海風に吹かれると、リゾート気分にさせてくれます。
リヴィエラらしいこの街並みは、有名なチンクエテッレに負けない可愛らしさです。
時間が無くて、数時間しか滞在できなかったとしても、是非足を延ばしてみてください!
カモッリへの行き方
- ●電車
ジェノヴァから普通列車で45-50分。
ミラノから。1日1本、乗り換えなしの特急(インターシティ)が出ていて、2時間強でカモッリへ到着します。 - ●車
専用車の場合は、他の都市同様、費用は少し嵩みますが、時間を節約できます。
ジェノヴァからカモッリまでは、車で30分。
ミラノからは車で2時間。
フィレンツェからは車で2.5時間です。
カモッリで何をする?
ここでは、2-3時間の滞在時間で、カモッリを満喫する方法をおしらせします。
旧市街を散策

カモッリを知るには旧市街をゆっくり散策しましょう。
海沿いの遊歩道とそれに平行するメインストリートが主な通りです。広場や小道、階段などで2つの通りを結んでいますので、遊歩道では、海に面して連なるカラフルな家並みを見ながら写真を撮ったり、メインストリートではお店などを見ながら、そぞろ歩きをしましょう。
続いて漁港へ
遊歩道の先端まで歩くと、サンタマリア・アッスンタ教会近くに到着します。
脇の小道を抜けると、そこは先ほどの海岸遊歩道とは雰囲気が一変して、小さな漁港にたどり着きます。
湾内には、たくさんの漁船が浮かび、漁網も干され、とってもイタリアらしいおしゃれな漁村の雰囲気です。
階段を上がったところにある、サンタマリア・アッスンタ教会もフレスコ画の装飾が奇麗なので、是非覗いてみてくださいね。
その後は、教会の横にあるドラゴン城(castello dragone)のテラスから素晴らしいパノラマを鑑賞しましょう。
最後は、漁港の桟橋の先まで歩いていきましょう。
振り返ると、カラフルな家並みと漁港を海側から見ることが出来てとっても素敵です!
カモッリで美味しいものを食べる!
カモッリは漁村なだけあって、海の幸を使ったシーフード料理を食べられるレストランがたくさんあります。
おすすめのうちのレストランの一つが Da Paolo (ダ・パオロ)。
村一番の捕り立て新鮮な魚介類が食べられます。
シーフードのレストランでありながら、家庭的なおもてなしで、値段も良心的。
手長エビのグリル、しっかり海老の味がしみ込んだオマール海老のトマトパスタ、魚のカルパッチョなどどれも美味しい。
ただし、量り売りのお魚は、どのレストランでもそうですがお値段が張ってしまうので、メニューにあるものを注文しましょう。
Da Paolo 住所:Via San Fortunato 14, Camogli 電話 : 0185 773595
Da Paolo ホームページ
カモッリには、切り売りピッツァ、フォカッチャなどの軽食のお店もたくさんあります。
カモッリでぜひ食べてほしいのは、リグーリア名物のフォカッチャ(平焼きパン)の中でも、チーズ入りのもの。
これは隣町のレッコの名物なのですが、ここカモッリでもたくさん売っています。
とろけるフレッシュチーズがふわふわのフォカッチャと相性が良く、とっても美味しいのでぜひお試しを。
イタリア語では、focaccia di Recco フォカッチャ・ディ・レッコ (レッコのフォカッチャ)と言います。
いかがですか?
イタリアン・リヴィエラには、チンクエテッレだけでなく素敵な街がたくさんあります。
是非、みなさんも素敵な街を訪れにリヴィエラに足を延ばしてくださいね。